メモ 素早く鍵盤を叩くために
恥ずかしい話だがつい最近まで発狂譜面を処理するために
・素早く鍵盤を叩く
ではなく
・素早く指を動かす
ということを意識していた、前者が目的で後者は手段に過ぎないのだが見事に目的と手段を取り違えている。
そして"素早く指を動かす"を追求するためにしていたことの大きな部分が
・指と鍵盤の距離をほんの少し離し、勢いをつけて打鍵をすることで指のトップスピードを上げる
である。また、この動きのために手首や前腕、肩まで力を入れて打鍵するのだが、はっきり言って難所16小節分ももたない。
そのうえ体力を持たせるために力を入れずに叩く節約ゾーンみたいなところを作らないといけないので常に同じような力加減で叩くことができず、リズム的にも安定しない
こういった欠点について、DBMをプレイしていて"発狂をどう叩くか"よりも"どうやって一曲指をもたせるか"考えながらプレイしていることに気づいたので、より体力の消耗が少なく済むようないわば合理的な叩き方について考えるようになった
そこで最初のように目的と手段を取り違えていたのではないか、と考えるようになる。
目的は"素早く鍵盤を叩く"なので指の動きは小さいほうがいい。
そこでこれまでと真逆の方法になるが指と鍵盤の距離をほんの少し詰めるようにしてみた。
まだ叩き方を変えてひと月も経っていないが感覚としてこれまで体力がもつ限り縦連打のように処理していた二重乱打系の譜面の安定感が増し、体力等の体調によって出来が左右されにくくなったように感じる。
また、これまではBPM140以上の二重乱打系譜面を処理している際に特に左手で鍵盤を叩いた反動で手全体がふわっとした感覚に陥り、リズムが崩れるようなことが多発していたが、これも起きにくくなったように感じる。理屈はわからないが無駄に入れすぎていた力の反動を受けなくなったからだろうか?
以上のように"素早く鍵盤を叩く"という目的のために指と鍵盤の距離をほんの少し詰める、という形で打鍵方法を変えてみたのだが、今のところこの変更は自分に合っているように感じる。
発狂譜面の処理で伸び悩んでいる方で同じような心あたりがある方は一度試してみてはいかがだろうか。
メモ 打鍵時の理想的な力の入れ方
理想的なパターン
打鍵をする瞬間に力を入れる
↓
打鍵(鍵盤と接触)
↓
力を完全に抜く(反動で指が戻る)
ダメなパターンとそれがどうダメなのか
・打鍵直後に力が抜けていない
常に力が入っている状態、遅い16分や3連系なら大きな問題にならないが体力消費が激しいので中速二重乱打系譜面等で後半に露骨にガス欠する
・最初から最後まで力が入っていない
どの箇所を押してるのかわかりにくく空プアが出やすい、リズムも感じにくいのでスコアが出ない、力が入ってないので自分の思い通りのハンドスピードを出せない(スコアが出ない、軸系の譜面でBADはまりしやすい)
なぜダメなパターンになってしまうのか、どうしたら理想的なパターンを再現できるか
・譜面が速すぎて理想的なパターンのプロセスを繰り返せない
指を降り下ろすスピードを上げる
・譜面を見切り切れていないので認識→処理ルートを考える→指を動かすのプロセスを踏むさいに指を動かす時間が普段のように取れていない
認識力を上げる(十分なハンドスピードがあれば多少見切りに時間がかかっても取り返せる?)
指押しを追求する
指使ってますか?しべりあです
今回は以前の記事(○○押しと脱力という魔法の言葉 - DP(BMS)の覚書)を少し掘り下げるような話題になります。前回は押し方には押し方には腕押しと指押しの二種類があるという話をしましたがそれじゃあ実際どういった意識でたたいているのかという話をしていきたいと思います。
1.上手い人の腕押しは指も使ってる
まず腕押しという言葉について少し訂正する必要があるのですが、腕押しとはいってもある程度以上の難易度をプレイする場合は実際にほとんど指を動かさずに腕の力だけで処理というようなことをしてる人はほぼいないと思います。
処理方法の性質上ほとんどの譜面を縦連打を処理するような気持ちで叩くわけですがBPMが高くなる、16分が絡んでくると腕がもたないですしそこで指をほとんど曲げない(→右56絡みの配置で腕を前後左右いずれかに動かすような処理方法をとる)と処理スピードが不安定になりますし、そもそも処理自体が難しくなるのではないでしょうか。
ですのである程度以上の難易度をプレイしている人たちが言う腕押しという言葉は指を使うことを前提として、指で間に合わない部分を腕や手首の力で強引に押しにかかる、腕や手首の力を利用してスピードを制御するというようなものだと思います。
今腕押しの文面通り腕を上下させることで譜面を処理していてある程度上の難易度もプレイしていきたいと思っている方は最低限指を動かして上記のような腕押しに矯正することをおすすめします。
2.指押し
では逆に指押しはどうでしょうか、自分は気付いた時には上記のような腕押しをしていて今はとある理由(今回の記事の本旨なのであとで書きます)で極力腕押しをしないようにし指押しを使うようにしています。
腕押しから指押しにシフトする際に自分が特に気を付けていることは手首の位置をできる限り動かさないことです。苦手な配置が来た際に手首や腕を動かし縦連打のように処理していたものをやめる、というようなことになります。
腕押しと指押しについて改めて簡単な解説をしましたがここからはそれぞれの長所と短所に触れていこうと思います。
3.腕押しの長所、短所
①長所
・遅い譜面に強い 基本的に縦連打のような形で力で処理するので指の制御がしやすくアクセントも自由におけるのでリズムがとりやすいです。人によってBPM上限はありますが140くらいまでなら腕押しでバシバシ叩いていけるので特に遅い譜面に強い押し方と言えるでしょう。わかる譜面は全部光らせる気持ちで叩けるというのが腕押しの最大の長所だと思います。
②短所
・速い譜面、細かい譜面に弱い ①から容易に想像できるとは思いますがこのような処理方法でどんどんBPMを上げていくとどこかで自分の限界にぶち当たると思います。そうなったときに対応が不可能になってしまいます。
また、24分ハネ系の譜面を処理する際にはおそらくオモテ拍(8分間隔の拍)にアクセントを置くように叩くと思いますが、これが崩れると腕や手首のバランスが崩れた状態になってしまい再び正しいアクセント位置をつかむのが難しくなります。
4.指押しの長所、短所
①長所
・指の弱い部分を鍛えられる 腕押しだと指自体を動かさず手首や腕でごり押していた箇所で甘えが効かなくなるので結果として弱い部分を鍛えることができます。
自分は左1、右7軸の小指を狙ってくる譜面がとても苦手で、腕押しをしているときはとくに露骨に手首の上下が激しくなるのですが、指押しを意識し始めてから多少は小指軸が処理できるようになってきたかな、といった手ごたえがあります。
・腕押しで押せないBPM帯で戦える これが一番大きいと思います。★★8以上の譜面をやっているとBPM170以上の二重乱打が降ってくることがよくあるのですが、腕押しだと間に合わない、頑張って間に合わせても最後までもちません。これらと戦うためには腕押しから脱却する必要があるように感じました。
・腕押しに比べて調子を整えやすい 腕押しでは指と手首や腕を使う関係でそれら両方の調子が整っている必要がありますし、片側だけ調子が良すぎると思ったように制御できなくていい成果が出ないといったことも起こりえます。一方で指だけを使うならば腕全体を気を遣う必要はなく、指がキレッキレの日はそのままいい成果を期待できるでしょう。もちろん体調に関してはちゃんと整えること前提の話ですが。
②短所
・腕押しで得られていた恩恵が受けられない 練習しててこれがとても辛いです。
自己ベストのほとんどが指と腕がキレッキレのときに出たものなのでどれだけ指の調子が良くても特に発狂系に関してはなかなか更新できませんしミスカウントも基本的に多くなります。練習と割り切って素直に下手さに向き合う必要があるので心が折れそうになります。
5.結論
結局どういう経緯で指押しを使うようにしたのか、という話ですが
速い高密度系譜面を捌くために必要
という点に尽きます。
また、その副産物としてより調子が安定しそうなことにも気づき、★★7ダークサンバランドのような中速超高密度系譜面が自己ベストからかけ離れてしまっている状況ですがしっかり向き合って上達していきたいなと感じました。
DPBMSの上位譜面ではこういった要素が多くなり、腕押しに甘えていると処理方法的に無理みたいな譜面が多くなってきてしまうので自身の鍵盤処理能力に不満がある方はこういった処理方法の変更を試してみてはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。
左23、右56をマスターしようという話
中指曲げてますか?しべりあです。
今回はDPをやるうえで避けられない左23、右56を指先で処理できるように運指の幅を広げよう、という話です。
1.自分の指の担当を確認する
まずは自分の指がそれぞれどの鍵盤を押せるのか把握しましょう
自分の場合は
親 1、3、(2)…人で3CNを押しているときに2が降ってきたとき、2456同時の2
人 2、3、4、(1)…親で3CNを押しているときに1が降ってきたとき
中 3、4、5、(6)…薬で5CNを押しているときに6が降ってきたとき
薬 5、6、(4)…1234同時の4
子 7、(5)…12345同時の5
自分は大体こういう感じになってますが、IIDX8段くらいの方ですとホムポジ+αで
親 1、3
人 2、3
中 4
薬 5、6
子 7
といった感じでしょうか、各指の担当範囲が狭く、タイトルの右56は薬指しか担当してないので同時押しが来た時に指先で押せなくなります。
これを担当できる範囲を増やしてどんな譜面が降ってきても指で押せるようになろう、というわけです。今回は中指で5を押せるようになるための練習を想定していきます。
2.担当範囲を増やすための練習
実際に練習する場合ですが、普段プレイする難易度で矯正しようとすると譜面を見切ることと中指で5を押すことを意識することを両立するのはかなり厳しいです。
新しい運指を習得するためには
1.使いたい運指を使うことに意識の大半を割く
2.少しづつ難易度を上げる(譜面の密度が上がっていくので中5を使う頻度が上がる)
3.何も考えずに中5が使えるようになる
だいたいこんな感じで習得していくのが基本だと思います。
なのでだいたいLv7、8くらいからじっくりとやっていくのがいいでしょう、意識して練習していけば速すぎる譜面(追いつくのに必死で中5を使うことに意識を割けない)、着地が激しい譜面(着地のたびにポジションが崩れるので練習に不向き)以外は全部練習になるのでとくにこれがいいよとかは書かないでおきます。個人的には8分、16分の単押しよりは同時押し系がオススメ。
項目1の使いたい運指を~についてですが、勝手に5を薬でとっちゃうレベルまで染みついてしまっている場合は中で5を叩くよりは薬は6以外押さないって意識で練習するといいです、練習譜面は簡単なものから始めてるので中5が迷わず出てくるようになるまで薬は6を押しっぱなしにしておくのもオススメ。
上記はDPでの習得プロセスでしたが片手プレイで先に利き手だけ身に着けさせてからDBMで非利き手側は利き手と全く同じ動きをすることを意識してプレイするのもアリです、自分はこちらを使ってました。
3.まとめ
以上のような練習プロセスを積むことで、少しづつ各指の担当範囲を広げていくことができると思います。担当範囲が増えるということは詰む配置が少なくなるということなので、「あの配置きついなー」というようなことがあったら各指の担当範囲を確認し、その都度必要な運指を編み出していってみてください。
お読みいただきありがとうございました。
○○押しと脱力という魔法の言葉
上達理論読んでる?しべりあです
IIDX/BMSの上達理論を読んでいると必ずと言っていいほど指押し、ガチ押し、脱力という言葉が出てくると思います。
これらの言葉について筆者の方々が各々解説されていると思いますが解説が細部まで統一されていることはほぼほぼありません(だからこそ各々が解説しているわけですが)
自分もこの言葉には各筆者とは違う認識を持っているので今回はこれらの言葉の自分の中での認識を書いていきます。
かなり長くなってしまいましたが5.結論を先に確認してもらえるとわかりやすいと思います。
この記事の目的
1.自分の認識を言語化することでスッキリする
2.自分(しべりあ)の認識を読者へ伝え、読者もそれぞれの言葉について認識を深める、改めて考えるきっかけになる(といいなぁ)
1.腕押し
上達論でよく出てくるのは指押し、ガチ押し、脱力の三つですが、自分はこれらを認識するにはもう一つ腕押しという言葉が必要じゃないかなと感じています。
押し方としては指ではなく腕を動かしてノーツをとるような感じで低BPM曲の16分や高BPMの8分同時、3連符系の譜面で使うような押し方です、そのほかのポイントとしては強い打鍵、手首の位置が大きく動くことだと考えていいでしょう。
ガチ押しにこの押し方を含めて認識している人もいると思いますが、自分の認識ではガチ押しと腕押しは少し違うので区別して書きます。
2.指押し
腕押しとは対照的に指の力でノーツを処理する押し方です。
ポイントは手首の位置が大きく動かない、当然腕の動きも小さい。主に腕押しでは間に合わない高速16分のような素早い処理を要求される譜面で使います。
こちらが基本的な打鍵方法だと思います。とんでもなく上手い人の中にはかなりの速さの譜面まで腕押しで押してしまう人もいますが…
これら2つが1つ目の対照関係だと認識しています。
それぞれの練度が独立してるようなイメージですが腕押しでBPM190以上の16分を叩ける気はしないので自分はできるだけ指押しで処理できるように練習しています。
3.ガチ押し
腕押し、指押しそれぞれを駆使してはっきりと打鍵音を鳴らすような処理方法、ガチ=正面突破のような語感ですが例えば32分トリルを16分の縦連打と決め打ちして叩くのもガチ押しだと認識しています。
認識して頭で組み立てた通りの押し方をするという意味では究極的に言えば全部ガチ押しするのが理想です。
4.脱力
前腕に力を入れずに鍵盤を押し込まずに(撫でるように)押す処理方法。
メリットは
1.体力消費を抑える
2.ガチ押し以上の速さで指を動かせる場合がある
ということでデメリットは
1.打鍵が弱いので軸系の譜面でズレたときにどこでズレたかがわかりにくく修正が難しい
2.ガチ押しで押せないような譜面に対しては指の動きを正確に制御できない
ということだと考えています。
脱力の使い方としてはガチ押しで余裕で押せる地帯で使って体力消費を抑えて難所を100%の力で挑む、ディレイ系のようなガチ押しで押せる速度を大きく越えている地帯でハマるのをお祈りしながら叩くといったところでしょうか。
個人的に脱力という言葉はあまり信用していなくて、IIDX/BMSの上達の基本はガチ押しで処理できる密度や速度を積み上げていくことだと考えています。ガチ押しでの処理が厳しそうなディレイ系は例外ということで今回は考えないでくださいね…
5.結論
自分の中での認識としては
腕押し⇔指押し
ガチ押し⇔脱力
ガチ押しが基本で全部ガチ押しでの処理が理想、脱力はあくまでガチ押しを補うようなものなのでこれをメインに考えるべきではない。
といった感じになります。
自分の認識が正しいという自信もありませんが読んでいただいた方に納得していただけたり、逆にこれは違うんじゃないか?と考え、自分の中で納得できる認識を改めて固めるような機会になれば幸いです。
長々と読んでいただきありがとうございました。