DP(BMS)の覚書

主にBMSのDPについて不定期に更新しています

指押しを追求する

指使ってますか?しべりあです

 

今回は以前の記事(○○押しと脱力という魔法の言葉 - DP(BMS)の覚書)を少し掘り下げるような話題になります。前回は押し方には押し方には腕押しと指押しの二種類があるという話をしましたがそれじゃあ実際どういった意識でたたいているのかという話をしていきたいと思います。

 

 

1.上手い人の腕押しは指も使ってる

まず腕押しという言葉について少し訂正する必要があるのですが、腕押しとはいってもある程度以上の難易度をプレイする場合は実際にほとんど指を動かさずに腕の力だけで処理というようなことをしてる人はほぼいないと思います。

処理方法の性質上ほとんどの譜面を縦連打を処理するような気持ちで叩くわけですがBPMが高くなる、16分が絡んでくると腕がもたないですしそこで指をほとんど曲げない(→右56絡みの配置で腕を前後左右いずれかに動かすような処理方法をとる)と処理スピードが不安定になりますし、そもそも処理自体が難しくなるのではないでしょうか。

ですのである程度以上の難易度をプレイしている人たちが言う腕押しという言葉は指を使うことを前提として、指で間に合わない部分を腕や手首の力で強引に押しにかかる、腕や手首の力を利用してスピードを制御するというようなものだと思います。

今腕押しの文面通り腕を上下させることで譜面を処理していてある程度上の難易度もプレイしていきたいと思っている方は最低限指を動かして上記のような腕押しに矯正することをおすすめします。

 

2.指押し

では逆に指押しはどうでしょうか、自分は気付いた時には上記のような腕押しをしていて今はとある理由(今回の記事の本旨なのであとで書きます)で極力腕押しをしないようにし指押しを使うようにしています。

腕押しから指押しにシフトする際に自分が特に気を付けていることは手首の位置をできる限り動かさないことです。苦手な配置が来た際に手首や腕を動かし縦連打のように処理していたものをやめる、というようなことになります。

 

腕押しと指押しについて改めて簡単な解説をしましたがここからはそれぞれの長所と短所に触れていこうと思います。

 

3.腕押しの長所、短所

①長所 

遅い譜面に強い 基本的に縦連打のような形で力で処理するので指の制御がしやすくアクセントも自由におけるのでリズムがとりやすいです。人によってBPM上限はありますが140くらいまでなら腕押しでバシバシ叩いていけるので特に遅い譜面に強い押し方と言えるでしょう。わかる譜面は全部光らせる気持ちで叩けるというのが腕押しの最大の長所だと思います。

②短所 

速い譜面、細かい譜面に弱い ①から容易に想像できるとは思いますがこのような処理方法でどんどんBPMを上げていくとどこかで自分の限界にぶち当たると思います。そうなったときに対応が不可能になってしまいます。

また、24分ハネ系の譜面を処理する際にはおそらくオモテ拍(8分間隔の拍)にアクセントを置くように叩くと思いますが、これが崩れると腕や手首のバランスが崩れた状態になってしまい再び正しいアクセント位置をつかむのが難しくなります。

 

4.指押しの長所、短所

①長所 

指の弱い部分を鍛えられる 腕押しだと指自体を動かさず手首や腕でごり押していた箇所で甘えが効かなくなるので結果として弱い部分を鍛えることができます。

自分は左1、右7軸の小指を狙ってくる譜面がとても苦手で、腕押しをしているときはとくに露骨に手首の上下が激しくなるのですが、指押しを意識し始めてから多少は小指軸が処理できるようになってきたかな、といった手ごたえがあります。

・腕押しで押せないBPM帯で戦える これが一番大きいと思います。★★8以上の譜面をやっているとBPM170以上の二重乱打が降ってくることがよくあるのですが、腕押しだと間に合わない、頑張って間に合わせても最後までもちません。これらと戦うためには腕押しから脱却する必要があるように感じました。

腕押しに比べて調子を整えやすい 腕押しでは指と手首や腕を使う関係でそれら両方の調子が整っている必要がありますし、片側だけ調子が良すぎると思ったように制御できなくていい成果が出ないといったことも起こりえます。一方で指だけを使うならば腕全体を気を遣う必要はなく、指がキレッキレの日はそのままいい成果を期待できるでしょう。もちろん体調に関してはちゃんと整えること前提の話ですが。 

②短所

腕押しで得られていた恩恵が受けられない 練習しててこれがとても辛いです。 

自己ベストのほとんどが指と腕がキレッキレのときに出たものなのでどれだけ指の調子が良くても特に発狂系に関してはなかなか更新できませんしミスカウントも基本的に多くなります。練習と割り切って素直に下手さに向き合う必要があるので心が折れそうになります。

 

5.結論

結局どういう経緯で指押しを使うようにしたのか、という話ですが

速い高密度系譜面を捌くために必要

という点に尽きます。

また、その副産物としてより調子が安定しそうなことにも気づき、★★7ダークサンバランドのような中速超高密度系譜面が自己ベストからかけ離れてしまっている状況ですがしっかり向き合って上達していきたいなと感じました。

DPBMSの上位譜面ではこういった要素が多くなり、腕押しに甘えていると処理方法的に無理みたいな譜面が多くなってきてしまうので自身の鍵盤処理能力に不満がある方はこういった処理方法の変更を試してみてはいかがでしょうか。

 お読みいただきありがとうございました。